大人の矯正歯科治療で使用されるのは、歯の表面にブラケットという器具を貼りつけ、そこにワイヤーを通すマルチブラケット装置と呼ばれるものです。わかりやすくいうと、ブラケットという枕木の上にワイヤーという線路を通し、その力によって歯を整えていくというしくみになっています。 このワイヤーはステンレスハイテクの形状記憶合金、ニッケルチタンといった弾性のある素材でできていて、糸のように細くてやわらかいものから固いものまで種類はいろいろあります。 また、ブラケットの素材は、丈夫な金属(メタル)製のほかに、透明で目立ちにくいセラミックやプラスチック製などのものがあります。セラミック製のものは金属に比べてやや割高になりますが、目立ちにくいというメリットは大きくなります。ただし、場合によっては、金属のブラケットしか使えない場合もあります。 そして、ブラケットに通したワイヤーを極細の針金でしばって固定します。このほかにも直径にして3ミリ程度のエラスティックゴムで固定することもあります。かつて、金属のブラケットにはシルバーを、透明なブラケットには透明のゴムを使うのが一般的とされてきましたが、実はほかにもオレンジやピンク、ブルーやグリーンなど、カラフルな色がいっぱいあります。ゴムはワイヤーを交換するとき(1ヶ月に1度)につけ替えるものなので、そのつどカラーチェンジするのも楽しそうです。 |